わかりやすい子宮がん・卵巣がんの話

抗がん薬

がんの治療に用いる薬。約70種類あり、由来や作用によって8種類に分類される。

抗がん薬が効くのは、

「がん細胞のDNAの遺伝情報を狂わせて、その合成・増殖を阻害する」
「がん細胞の細胞分裂期に働きかけて分裂・増殖を阻止する」

といった作用によるものと考えられている。


抗がん薬の種類には、

①アルキル化薬
薬の中のアルキル基をがん細胞のDNAに結合させてDNA合成を妨げ、がん細胞の分裂。増殖を阻止する。

②代謝拮抗薬
DNAの合成に必要な物質に類似した構造を持つ化合物を投与することによって、がん細胞の代謝反応を妨げ、増殖を抑制しようとする。

③抗がん抗生物質
微生物によってつくられる抗生物質で、がん細胞の増殖を抑制する物質。

④植物由来物質
民間伝承などに主に使われていた植物から抗がん作用のある成分を純粋化した物質。

⑤白金化合物
カルキル化薬に似た作用を持つ。

これらのほかに、⑥ホルモン薬、⑦免疫療法薬、⑧分子標的薬がある。


このうち、①~⑤はがん細胞に直接働いて分裂増殖を妨げる物質なので、殺細胞性の抗がん薬と呼ばれる。


ただ、抗がん薬は正常細胞にも作用するので、副作用を避けることができない。


抗がん薬は、一般的に末梢静脈や中心静脈から注射・点滴によって投与される。

がん性胸水、腹膜炎などの病状がある場合は、胸腔、腹腔に直接投与されることもある。

転移性肝臓がんなどでは、体内埋め込みリザーバーを通して肝動脈内に注入する方法もある。

 

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